過去俺

12/13 いよいよ終わりに近づいてきたので、試してみたい事がむくむくと出てきた。そして新たな稼ぎ口を見つけないとダメね。

 

 

12/14 アルバイト終了。短い様で長かった。一番大切なのは、求められているものを作る事というのが身に染みた。そしてなるべく手早く最大効率を目指す事。出来るだけラクをして工夫する事。普段から色々実験して無いと出来ない事もあったりするし、やっぱり経験してなんぼのものだ。チェックもドンドンして頂いて、精度を上げていく事だな。全体を知って、工程表を作って、リストを作って確認出来るようにして、ざっと一気に作ってしまう事。何度確認しても絶対に抜けがあるから、色んな人に目を通してもらうのがいい。とにかく確認確認の連続。

 アルバイトで知り合った人達とは一旦お別れだけど、また次の機会にあえるかもしれない。連絡先も交換したし、何かやる時に誘えたり逆もあるので、機会があって良かった。

 まずは身体の調子を確かめつつ、さっさと作るものは作っていってしまいたい。zoo団フィギュアとか。ごんごん粘土盛って、表面処理して色塗って。アルバイトの余韻のお影でとにかくはやくあげてしまいたいと思えているので消えないうちにさっさかやる事。

 

 

12/15 リアル・スティールを観に行った。良かった。凄く都合がいい展開だし、物語り物語してるけど、だからこそ良かった。主人公は本当に甘ったれでどうしようもないほど周りに感謝をしていなかったけど、それでも息子とともに最終試合に臨んでいった姿が、実に生きいきとした理想の姿だった。誰かに何かを伝えたい為に、自分のやれる限りをするというのがこんなにも熱く思えるとは。劇場で泣いたの初めてだと思う。DVD買う。

 天才的な息子がいて、傷ついた時に戻れる場所と相棒がいるというのが、本当に恵まれていた主人公だった。でもそれが本人に取っては当然の環境だから、運がいい事に気づけない。この状況はしみた。日頃当然と思っている事が、実は大変幸運なことの連続だという事を、私はたやすく忘れてしまう。周りに感謝をせず、ただ自分のしたい事だけに目を向けている姿は、ほんとうにどうしようもないものだ。自分の状況を分析せず、自分の出来る事をないがしろにすることで、一体何が改善されるというのか。すねた性格というのは、役に立つときも多いけど、自分をも壊していくようだった。自分を見ているようで痛々しくなった。それでもやっぱりすねた性格は直らないし、雑で不明瞭で大雑把な言葉でしか言う事が出来ないけど、実際に行動して話す事で少しづつ変ってくる。変化が起きないのが一番おそろしい。

 人としてさえない主人公だったけど、一瞬だけ魅せてくれたあの瞬間は、たまらないものがあった。あの瞬間、今まで培ってきたもの、今まで追ってきたものが瞬時に形となって、光り輝いた。あれを見る事が出来たのは、間違いなく今の自分だから、余計に感動だった。感動は本当に刹那的なもので、今までの自分の記憶と経験が全てミックスされたときと、何らかの刺激がぶつかり合い溶け合うものだと思えた。感動は奇跡的なんだ。心が動く事がもう既に、極上の奇跡の巡り合わせだったんだ。

 今日はもう、いい日だったよ。