過去俺

10/20 自画像の手入れで、肌色の塗り重ね。今日は良く晴れて日光がさんさんと降り注いでいたので、参考画像の自我撮りもした。写真では赤みが強く見えたので、それに近づけるように塗っていった。そして夜に蛍光灯の元で見ると、どうにも赤すぎる。たしかに人肌っぽいけど、白色人種の赤みがかった顔の様で、いつもみてる自分の顔と違う。もうちょい黄肌っていうか、茶系の明度が高い色の気がする。グリーンがもっと混ざってくるんだろう。蛍光灯の光とカメラの光補正って似てるのかな?でもいい感じに境目がぼけてきたので、また上から重ねれば良い下地になるのではないかな。

 髪を切りにいった。色んな話をしたけど、昔友達に占ってもらった自分の絶頂期のあたりの家族関係がちょっと嫌だった。美容師さんの友達も占いをしてるそうで、俺と美容師さんは同じような星なんだそうだ。星が同じだと、大体の流れが同じようなものらしく、紆余曲折の時期があると。それで曰く「大事なものと交換」して花開く星だと。そこで俺の絶頂期の年齢と、親の年齢を計算すると父の寿命が来るんじゃねぇの?って感じのヘビーな予想がたった。もしくは母かもしれんけど。でも男女の平均寿命は男の方が短いのでこれ「JACK POD!!」って感じなんだよね。まぁどんな未来かは分からんし、占いなんて本気にするかよ(笑)みたいな考えもあるけどさ。ちょっと「うぉ…」みたいに沈んだ。まぁ、明日には忘れてるさ。

 他のフィギュアも手入れ。といってもザックリ削っただけ。また盛り盛りしないと、形も出来ない。早く仕上げたいけど、手は抜けない。

 

 

10/21 天気は曇り。雨は降らない程度だが、日光は分散されて影と光が曖昧になっていた。

 自画像の肌色を塗り重ねる。昨日の思惑通り、緑を混ぜてほんの少しだけ明るい部分を作ったところ、かなり肌っぽい色になった。天然光でも蛍光灯でも、そんなに差が出ないくらい肌っぽくなった。口の閉じた線や鼻の中の影など、ビッと暗いところに色を置いたのも効果が出ていると思う。あとはシミとかムラになっている肌色をチョチョッと付ければ、もっと良くなるのではないか。更に描き加えていくということになる。

 しかしもっと肌の透明感が出るような事が出来ないものだろうか。特殊メイクでは透明レジンを内側から塗装するらしい。透明レジンに明るい色を混ぜて、塗装で影色を乗せるか。逆に影色を混ぜて、明るい色を塗装するか。考えられるな。

 塗装の練習でガシャポンのものを塗ってみるか。

 

 

10/22 天気は雨。といっても夕方頃には止んでいた。

 自画像の肌色の塗り重ね。いよいよ難しくなってきた。色味はそこまで問題ないと思われる。しかし刷毛痕がネックになるようだ。上手く使えば肌っぽく感じるのかもしれないが、どうしても違和感が出る。シミや色のムラをチョチョッと付けてみたところ、なかなか良い。コレは正解のようだ。しかし、毛穴というかそういった凸凹を感じさせるにはもっと小さな点として色を乗せないとダメだ。突つくように、一本の毛先についた絵の具を移していく。やってみたものの、筆の先端の形が出てしまったり、ちょっとだけ色が広がってしまったりと、なかなか思ったようにいかない。時間がかかるなぁ。エアブラシを上手く使えばそういった事も出来るのだろうか。ドライブラシのような要領になるので、毛自体は頑丈で固く、穂先は短くまとまっている筆が欲しくなった。

 髪の毛にも色を乗せ始めた。茶と青をクリアタルゲルで溶かして乗せていく。髪の毛は下地が黒のラッカーになっているのだが、絵の具を乗せていった感じでは好調なスタートだ。肌とは違う種類の透明感を出せるかどうか。

 ああしかし本物の肌の様にしてみたい。絵の具で塗っているレベルとしてはそれなりだと思うんだが、やっぱり絵の具止まりになるんだな。「え?偽物?本物?」みたいにさせるにはまだ足りない。

 

 しかし、この「作る行為」っていうのはふとした瞬間なんとも本末転倒な気持ちを持つ。ただ感傷的になり、矮小さを勝手に感じ、自分の中で大きくなった無力感におびえているだけなんだけど。在るような無いような、フワフワと形にならない。定義したりされたり、型にはめれば納まるようなもの。自分に意味を求めて、それが通用する場所を探し続ける。ただただ漂い続けていくような気がする。言葉も行動も何もかもがあいまいな流れに身をまかせて、次第に身は溶けていくのだ。