過去俺

9/24 リュー ターのヤスリを買ったあと、横浜赤レンガ倉庫へ。ライトアニマルという、実寸大の生物のCG映像を映写するサービスがあるらしく、それを観に行った。赤レ ンガ倉庫ではエコアクアという熱帯魚の催しもやっていて非常ににぎやかだった。子供連れが多く、あちらこちらでキャイキャイと元気な声が響いていた。そし てカップルももちろん多く、一人で来ているような客は見かけなかった気がする。

 早めについたので クロッキーをしながら歩き回って時間をつぶし、ライトアニマルを見た。CG技術はすごいんだろうなぁと思う反面、しっかりしたスクリーンに投影しないと魅 力が無くなる印象だった。赤レンガ倉庫の壁面の一部を使っていたんだけど、うまく風景に溶け込んでいなかったように思う。もっと横長のスクリーンで、壁を 全部使うような感じならまだ良かったかもしれない。なんだかすごく惜しい感じ。あと一歩。

 それで見ながら 思ったんだけど、CGクジラと一緒に泳いでいるような演出があったら良かったんじゃないか。今回は屋外だから難しいけど、空中からダイバーの格好をした人 が降りてきて、さも泳いでいるようなアクションをする。もちろん空気の泡もどうにかして再現して。それでゆったりと泳いでいるCGクジラに近づくようにし て、陸上にいながらもまるで水中にいるような感覚にさせるとか。

 あとは実際に浮いているように見せるとか。お客さんにセンサー付きのメガネか帽子かを渡して、クジラのCGモデルとカメラを連動させて、空中に浮いているように見せるとか。

 CGが丁寧だった分もったいない。もっと見せ方がしっかりしていれば、すごく魅力的なものになると思う。まぁそんなかんじでザックリ見て帰った。

 何人か誘ったんだけど都合がつかなくて一人でいくことになった。でもメールで丁寧に返してくれたりわざわざ電話をかけてくれた友達もいたりで、それだけでもう幸せでした。

 

 

9/25 不浄の話になるんだけど、小便大便してる時まさにその時に「俺は俺の出来る事をするだけだ」と念じるだけですごい説得力を持った。

 

 まぁツイッターと かブログとかで色んな人を見るわけで、大体の人は自分にとって成功者に見える。成功とは「お金を稼ぐ」とか「支持する人が一杯いる」とかそういう物差し。 あと「年下」というのも重要な要素。んで自分が口惜しくなる。比べるも何も接点なんかほとんどないのに比べる。ちぇっ、ちぇっとなる。そんなよく分からな い劣等感敗北感に飲まれそうになった時、小便大便をしながら先の言葉を浮かべるだけであら不思議。すごくどうでも良くなった。いやー晴れやかだ。涼しげな 風が通るかのように心がすっとする。今食べたフローズンヨーグルトアイスが効いてるのもあるかもしれないけど。

 

 「俺は俺の出来る 事」って言い方は、自分がある程度特別な部分があることを期待していると思う。でも「自分にしか出来ない事」なんてそうは無いとも思う。というか無い。 やった結果が違っただけで、スタート地点はそんなに差がない。なので「それなら何でもやった方が良い」みたいな考えにもなってくるけど、やれば良いっても んじゃない。どこかで気に入ったり楽しめないと、まったく進まなくて結果も出せない。

 自分が楽しんで出 来る事、嬉しくなる事があるから「俺の出来る事」って言えるんだな。他の人の結果と自分の結果を、数字とか技術とかコンセプトとか、何か一つに偏りぎみに 比べていると何も出来なくなる。気分が落ち込んで、暗い感情がつながっていって嫌だった思い出もよみがえる。自分の頑張った部分とか密かに自慢してて良い んだもの。全体にこだわったらそういえば良いし、どっかに病的にこだわる必要なんか無い。

 結果が出ないまま 凹んで、アレが出来なかったコレが出来なかったというのは本当に心を蝕む。そこから更に積み重なって、「何も出来ない」という這い上がれないような気持ち になるのはキツい。悩みながら手探りで進む事すら出来ない感じ。息つく場所もタイミングもやりかたも分からなくなったら、とりあえずその環境から一切隔離 出来るように身を守れば良い。ずっとベッドの上で横になったり徘徊したりご飯食べたりしてるだけでいい。その間もずっと気になるだろうしそれが何年も続く かもしれないけど、そうしないと自分が見れない。その日その日をなんとなく過ごしてると、意外と回復するもんだ。自分のからだは自分の味方だ。

 

 

 

9/26 自画像の 手入れ。意図の無いデコボコを平坦にする。ただし、雨が降り始めたのでそんなに進めずに止めた。だが石粉粘土は埋めることにも抵抗が無いようで助かる。実 にサクサクと進む。ただ強度的には弱い気がするので、その点ではスカルピーにも興味がわいてきた。でもまだまだ石粉粘土で色々やってみたい。時間はかかる けどじっくり形を作れるのは良い。竜の方もいい加減に手を入れ始めた方が良いな。

 

 

9/27 恐竜博2011へ行ってきた。久々に化石をマジマジと見たが、改めて想像をかき立てさせるものだった。骨の形から筋肉の配置、内臓の納まり具合、皮膚の想像などアトラクション満載だな。あれが自分の原点に近いものかもしれない。

 また行き帰りの電 車内でクロッキーを久々にやった事も良かった。幸せと興奮のないまぜなハイテンションをキープしつつ、気の向くまま描いた。何だかよくわからないうちに頭 の中がホワホワしてくるのは何なんだろう。激しい感情に身をまかせていくのは最高に気持ちいい。考えてるときはマズいかもしれないけど、他とは全く関係な い自分だけの世界なら何の問題も無い。また幸福感にあふれてると周りの人達が一層魅力的に見えるんだ。目を引く人が何人もいたし。たぶん吊り橋効果的な、 ああいうやつに類する感覚だろう。詐欺師はそれを上手く使うんじゃないかな。ともかく一日通して好調な日だった。

 トミーウォーカーは今回諦めた。全然気分がノらなかった。悩みも出たし。