過去俺

8/9 今日はトミーウォーカーの試験結果発表だった。まぁ落ちたわけだが、おおよそ描き終えた後の自分の感想と同じだった。

 主線が安定していない。

 質感が足りない。

 人物のデッサンが狂ってる。といったところか。

 主線の安定は第一に直していくところだと思うが、いかんせん時間がかかるので質感とデッサンを主にやっていくと良いのではないか、と思う。なに、ノルマを決めてさくさくとやってしまおう。数が増えれば自然と解決するのだから。

 あとはペインターをいじった程度か。トミーウォーカーの時は使ってなかったし、浴衣イラストの時はがむしゃらだった割にちょっとしか使ってないので練習をしておこうと思ったのだ。なんとなく、塗りやすい筆とか、それぞれの特性とか、ソフトの癖は掴めた気がする。ただ、デジタルで描く際の慣れが足りない。色々やっていこう。節電対策が怖いけど。

 

 

8/10 ペインターで人体をなぞっていた。あとついでに色も乗せて。昔友人が模写をやっていたのを思い出しながらだけど。やってみて思ったのは、骨組みがしっかりしていても肉を乗せると、印象がかなり変形するということだった。いや、今日やっただけでアレだけど鎖骨と肩甲骨の動きっぷりが信じられない。関節はずれてんじゃねぇのって位に感じる。あと肉ね。アレは何ですか、スライムかなにかなの?本当に人体解剖図の通りなのってくらいに違和感がある。伸び縮みしすぎでしょう。人体は奥深い。

 それからコスプレ画像なんかも集めたんだけど、写真で「そのキャラクターっぽくて凄いなー」って思う人をなぞったら違和感あった。人っぽくないというか、そのキャラクターに近づける為の身体改造なんだろう。とてもアンバランスに思えた。

 骨だけじゃなくて肉も重要なポイントだと感じられたのはよかったか。いままでアウトラインくらいにしか認識してなかったし。ああ、服とか人体以外の描写も練習しないと。

 今、キャラクターを描く練習をしているわけだが、何か空虚なものを感じる。「可愛い」とか「美人」とかそういったものを描くためのものなんだけども。どこを目指すかが定まってない感じか。ただ肉感的であれば良いとか、ひたすらに保護欲をかき立てるような幼児性とか、「魅力」といわれるもの。それらを混ぜた限りなく理想的な平均を求めてるのかな。

 どんなものを描きたいかイメージがないな。極論だと描く必然性がなくなるわけだけど、「キャラクター」を「描く」うえで必要なイメージ、到達点がない。これはまずい。がむしゃらにやるのも結構なことだが、何か欲求があった方がある程度まっすぐ進める。つまみ食いはするわけだから。なんかあった方が良いな。スタイリッシュな女侍(リアルタッチ)、とか。

 

 

8/11 自分が意地悪くなっている時に自画像を描くと、コンプレックスに捉えるパーツが多くなり、嫌みがにじみ出る顔になる。機嫌のいい時や楽しげな時は、良い部分も拾うので全体として愛嬌のある形になる。ネガティブな印象を持っている部分を多く描くようになるのはユーモアが足りないということ。描いている対象に好意を向けていない証拠。

 不安になるのは、自分の作ったものが評価されないかもしれないから。マスコットキャラクターらしく、とか、二次創作だったら元絵に似てるように、とか、自分の求めていない「らしさ」を無理やり詰めようとするのがいけないみたい。だって「らしさ」を詰め込めることが出来れば、評価してもらえる確率が高くなる。でも、今まであまりやったことのない分野の場合、そう上手く組み込めるものじゃない。結果として、「らしさ」は薄くなり自分だけに通じるものになりやすくなって、周りからの評価は少なくなる。自分の色が強く出てる→相手の求めてるものと違う→評価されない→自分のセンスを疑う→自信をなくす→不安になる、の繰り返し。

 でもそれは他人を許せないから。自分に出来ることをやって、結果が出て、相手の良かったところをちゃんと見て勉強する。「らしさ」を入れることに抵抗があるのは、自分だけのものが「誰にもさらされない所にある」と考えているから。それこそ恐らく無い。何かを吸収することで初めて自分のものになるのだから、摂取を拒絶することは自分だけしか見ないと言うことになる。結果を見る。無関心にならない。自分だけの力を示すようなことじゃ認められない。いつも斜に構えてるし、気取ってるし、しんけんに見ていないかもしれないけど、得ることを拒否しちゃダメだ。経験が足りなきゃあ、いつだって素人のままなんだ。器用ではないんだぜ。頑固なままなんだ。頑固なんだけど、いままで積んできたものの範囲ではそれなりに形に出来るだけ。知らない分野に関しては不器用のままなんだから。向き合おうぜ。あと10年もしたら大物だから。

 自分が得たものをそぎ落としていったら、最後には命まで無くなる。